歴史

宮沢賢治

大正政変の年に発表された『海』

松原遠く…ではじまる文部省唱歌の『海』 1913年(大正2年)の発表で、作詞作曲者は不詳。 宮沢賢治についていろいろ研究中なもので、ふと「賢治はいくつだったのだろう?」と考えたのですが… 1913年、宮沢賢治さんは17、8歳。多感なティーン・エイジャーの頃に、賢治が過ごした日本はどんな感じだったのか? 賢治は『海』を歌ったろうか? そういうのんびり気分で調べようとし...
音楽

松原遠く…で始まる『海』という唱歌、私はこの歌が好きです。 多くの場合、この曲は三拍子のリズムで歌われることが多いです。でも実はこの曲、三拍子と四拍子が同居しているんです。 私はこの曲にひっそり隠れている四拍子の方をクローズアップしてみたいと、ずいぶん前から思っていました。 リズム感ない方には「ちょっと何言ってるか分からない(©サンドイッチマン富澤)」かもしれませんが、要するに聴...
宮沢賢治

玄米4合は実は贅沢

宮沢賢治が亡くなった後の戦時下、あの『雨ニモマケズ』はいろいろ利用されちゃった節があるようなのですが… しかも、この動画の中でも述べられますが、(←ご紹介していた動画が埋め込みできなくなってしまっているようなので削除しました/ 2018/07/16)GHQの修正指示があって「玄米四合」を「玄米三合」に変更されたこともあったようです。 このことを知ったのは随分前でしたけど、その時...
宮沢賢治

ジョバンニのお母さんは死んでいた?!

とても興味深い動画を発見しました。 ジョバンニの母は死んでいるのではないかという解釈がされています。ちゃんと理由が説明されています。これには私は全く気付いていませんでした。 その他、ジョバンニが街灯を通り抜ける時の描写についても目からウロコでした。自分の影法師が自分の前に伸びてきたその時にザネリが出てくることの意味に、背筋がゾクッとするほど納得。 宮沢賢治さんは、...
宮沢賢治

『銀河鉄道の夜』と科学と宗教

前記事の続きです 『銀河鉄道の夜』(ブルカニロ博士登場版)とミヒャエル・エンデの『モモ』 紀元前一千年。だいぶ地理も歴史も變つてるだらう。このときには斯うなのだ。變な顏してはいけない。ぼくたちはぼくたちのからだだつて考へだつて、天の川だつて汽車だつて歴史だつて、たださう感じてゐるだけなんだから 宮沢賢治 著 『銀河鉄道の夜』(旧版)より 宮沢賢治作『銀河鉄道の夜』(旧版...
宮沢賢治

『銀河鉄道の夜』( ブルカニロ博士 登場版 )とミヒャエル・エンデの『モモ』

前記事の続きです↓ 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』にはいくつかのバージョンがあります。 大別すると、ブルカニロ博士が登場するバージョンと登場しないバージョンがあります。 一般的に知られているのはブルカニロ博士が登場しない物語です。 一般普及のバージョンを読んで私は衝撃を受けたのですが、そのすぐ後にブルカニロ博士が登場する旧版を読んで、またまた衝撃を受けたのでした。 ...
宮沢賢治

花巻初のキリスト教徒「雨ニモマケズ」のモデル斉藤宗次郎を襲った悲劇とは?

宮沢賢治が『雨ニモマケズ』で書き遺した「サウイフモノにワタシハナリタイ」に込められた理想像とは? 宗教と、それを取り巻く人々の間で起こる対立と悲劇。そんな中で、信じる宗派を超えて親交があったという宮沢賢治と斉藤宗次郎についての私感です。