アニメーション

宮沢賢治

なぜ児童文学なのか9(言葉と想像の限界 そして口止めされた何か)

本記事は小説『ザ・ギバー 記憶を伝える者』及びその別翻訳版『ギヴァー 記憶を注ぐ者』と、その映画化作品『ザ・ギヴァー 記憶を注ぐ者』のネタバレを含みます。 本記事の前回はこちら↓ ああ、言葉ってなんて不正確なんだ!(by ジョナス) 新翻訳の『ギヴァー 記憶を注ぐ者』を手に入れて読んでるけど、面白いね! 色のネタばらしされてても、他のこともたくさん...
芸術

私たちが食べている恐怖と病気

私たちは、生きるためにどのようにして外部からエネルギーを取り込んでいるのでしょうか? 今回は私たちが取り込むエネルギーについて肉体と精神の両面から見てみたいと思います。 私たちが食べる動物の肉について ずっと共有を迷っていた動画を、共有することにしました。『世界で一番重要なスピーチ(ゲイリー・ヨーロフスキー)』と題されたYouTube動画です。一時間ちょっとの動画な...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか? その3

前記事の続きです ミヒャエル・エンデ作『モモ』でマイスター・ホラがモモに出したなぞなぞは、この物語で「時間」がひとつのテーマになっていることに気がつけば、解くのは意外と簡単です。 ですが、このなぞなぞに触れた時、その答えが “この世界の偉大な支配者” “この世界そのもの” という考えに出会った時、なんとも言えない気持ちになりました。 モモ 時間どろぼう...
宮沢賢治

感謝とご報告

ブログを読んでくださる方や、動画を観てくださる方に感謝しています。 声を褒めていただいたり、動画を褒めていただいたり、次の作品はまだかと聞かれたりしています。大変ありがたく思っています。 実は現在『雨ニモマケズ』の動画↑を作り直し中です。 作曲は長くやってきましたが、動画をYoutubeに公開するというのは生まれて初めてでして…。 これまで音楽は音楽だけで作ったり聴...
宮沢賢治

『銀河鉄道の夜』と科学と宗教

前記事の続きです 『銀河鉄道の夜』(ブルカニロ博士登場版)とミヒャエル・エンデの『モモ』 紀元前一千年。だいぶ地理も歴史も變つてるだらう。このときには斯うなのだ。變な顏してはいけない。ぼくたちはぼくたちのからだだつて考へだつて、天の川だつて汽車だつて歴史だつて、たださう感じてゐるだけなんだから 宮沢賢治 著 『銀河鉄道の夜』(旧版)より 宮沢賢治作『銀河鉄道の夜』(旧版...
宮沢賢治

『銀河鉄道の夜』( ブルカニロ博士 登場版 )とミヒャエル・エンデの『モモ』

前記事の続きです↓ 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』にはいくつかのバージョンがあります。 大別すると、ブルカニロ博士が登場するバージョンと登場しないバージョンがあります。 一般的に知られているのはブルカニロ博士が登場しない物語です。 一般普及のバージョンを読んで私は衝撃を受けたのですが、そのすぐ後にブルカニロ博士が登場する旧版を読んで、またまた衝撃を受けたのでした。 ...
宮沢賢治

衝撃を受けた『銀河鉄道の夜』と映画『シックス・センス』

宮沢賢治という人物の存在を学生の頃から知っていましたが、私が彼の作品の内容を知っていたのは『雨ニモマケズ』くらいでした。 もちろん『注文の多い料理店』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』などの作品があることは知っていましたが、若い頃は興味が向くこともなく読んだことがありませんでした。 恥ずかしながら、彼の作品を読んだのはつい最近です。読んだ最初の一作が『銀河鉄道の夜』だったのはラッキ...
宮沢賢治

「星めぐりの歌」はなぜ作られたのか? 歌詞に込められた宮沢賢治の心を探る

「星めぐりの歌」は宮沢賢治が作詞作曲した歌です。たくさんの方に親しまれ歌われていますね。この歌は宮沢賢治の童話『双子の星』と『銀河鉄道の夜』に登場します。 文学作品を書き、歌も作り、絵も描き、芸術に親しみながら、農業と科学と宗教に生きた宮沢賢治は、どんな人だったのでしょう? 交響楽が好きだった宮沢賢治に寄せて、「星めぐりの歌」を交響楽をバックに歌い、『銀河鉄道の夜』の場面を交えたアニメ...