音楽

松原遠く…で始まる『海』という唱歌、私はこの歌が好きです。

多くの場合、この曲は三拍子のリズムで歌われることが多いです。でも実はこの曲、三拍子と四拍子が同居しているんです。

私はこの曲にひっそり隠れている四拍子の方をクローズアップしてみたいと、ずいぶん前から思っていました。

リズム感ない方には「ちょっと何言ってるか分からない(©サンドイッチマン富澤)」かもしれませんが、要するに聴く人によって三拍子に聴こえたり四拍子に聴こえたりします。

あなたはどちらに聴こえますか?

海 UMI (♪松原遠く)文部省唱歌 (編曲:輝野和昭)

ところで、あと10日もすると7月ですね。7月の日本には「海の日」という祝日があります。

海を祝い記念日とするのは日本だけなんだそうです。全土を海に囲まれた国家ならではなんですね。

1876年に、明治天皇が日本の近代化を進めていく中で、巡幸に軍艦ではなく初めて汽船を用いて帰着した記念日なんだそうです。

「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」という趣旨なのが「海の日」という祝日の持つ意味です。

大陸と地続きでないおかげで他国からの侵略や干渉が容易でなかったことや、全国で海からの食料を得られたことなど、この日本が繁栄するのに海に囲まれていることは大きな意味があったのでしょう。

そんな歴史から37年後の1913年(大正2年)に、尋常小学唱歌第五学年用として発表されたのが、今回ご紹介しました『海』という曲です。

文部省唱歌だそうです。なのですが、この歌を作った方々のお名前は一切わからないのです。作詞家も、作曲家も。

文部省唱歌を作った方のお名前が、ないっ!

こんなに長く歌われているのに、作った方は…

ホメラレモセズ クニモサレズ ? 💦