ブログを読んでくださる方や、動画を観てくださる方に感謝しています。
声を褒めていただいたり、動画を褒めていただいたり、次の作品はまだかと聞かれたりしています。大変ありがたく思っています。
実は現在『雨ニモマケズ』の動画↑を作り直し中です。
作曲は長くやってきましたが、動画をYoutubeに公開するというのは生まれて初めてでして…。
これまで音楽は音楽だけで作ったり聴いたりしてきましたが、動画という媒体を使うと、そこにビジュアルという新しい要素が入ってきます。
自分自身が動画をアップしてみたことで、いろいろ客観的に考える機会になりました。
思えば私が若いころマイケル・ジャクソンの『スリラー』や a-haの『テイク・オン・ミー』などのビデオが大流行りでした。
誰でも動画という媒体を使って発信できるありがたい時代になった今、自分もそれをもっと有効に使って表現できたのではと考えました。
Youtube でいろいろミュージック・ビデオを見てみると、海外のメジャー・アーティストたちのビデオは本当によくできています。
曲が自分の好みではない場合でも、動画の出来栄えが良いとついつい最後まで見てしまいます。
私も、宮沢賢治や宮沢賢治の作品の良さをもっと精一杯伝えるべきと思いました。
たとえ私の歌が好みに合わない人でも、動画には目をとめてくれて、できれば宮沢賢治を好きになってくれるような、そんなものを作る努力をもっとすべきだと思ったんです。
私の既出の2本の動画のうち『星めぐりの歌』の方は最初から最後までしっかり絵が動いています↓
が、『雨ニモマケズ』の方は冒頭の雨と風がやめば、手帳の文字が流れていくだけ。
その手記が主役なのだから…と思っていたのですが、やっぱり動画という媒体を使うにあたって、それだけでは大変もったいないと思いました。
大手に所属して資金もあるようなアーティストと肩を並べることは無理でも、一人の力でもやれるところまで全力出し切ってみようと…。
バカリズムはコレ↓を一人の助っ人だけで数日で作ったそうです。
↓こちらの鉄拳さんのパラパラ漫画『振り子』(名作)は2ヶ月かけたそうです。
プロの映像作家ではない方たち(エンターテイメントのプロではあるのですが)が、ここまでのクオリティで人を楽しませたり感動させたりするのを見ていると、本当に頭が下がります。
私は残念ながらお二人のようなヘタウマの絵が描けませんし、a-ha の『テイク・オン・ミー』のようにさらりと上手な絵も描けませんので、時間的にかなり悪戦苦闘してます。
時間かければいいってものではないことは十分承知でありながら、さらりとこなしていけない自分はちまちまやってみるしかありません。
私の『星めぐりの歌』のアニメーションは、多くの被写体を影絵的に全面黒塗りで作りましたから、その分の手間が省略できました。
しかし現在進行中の『雨ニモマケズ』のリメイク作業は、人物の顔も服装も背景もごまかしが利きません。
1分を超える映像の制作なんて『星めぐりの歌』が初めてでしたから、まだ初心者です。
1日悪戦苦闘して2秒程度しか進まなかったりして「こんなことしてていいのか?」と不安になったり、「もう、やめてしまおうか」と思ったりもします。
『雨ニモマケズ』の歌は、およそ5分。単純に1日2秒だと計算した場合150日かかる計算です。
1日2秒は最悪の場合なので、実際はこれより早く完成できるはずです。しかしたった5分に5ヶ月かけるとしたら、自分はすごくバカなことをしているんじゃないかと本当に不安になります(笑)
でもワンコーラスのサビの部分まで到達しました。せっかくそこまでやったのに途中下車するのも勿体無い。
こうなったら最後までやりきってやるのだ!
一人でも多くの人に「見てよかった」と思っていただけるように、心血注いで頑張っています。
◀︎賢治が学生時代に親友保坂嘉内と登山した光景。
他にも『雨ニモマケズ』のモデルとなった斉藤宗次郎や、賢治の同志となった松田甚次郎なども描いています。
『星めぐりの歌』制作の時から思っていましたが、自分で実際にアニメーションを作ってみて、アニメーターという方々に対し深く敬意を感じるようになりました。
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